国立がん研究センター 東病院

第10回がん新薬開発合同シンポジウム+第4回NEXT医療機器開発シンポジウム「Connected Healthcare -境界を越えてつながる開発環境」を開催

国立がん研究センター東病院は、2020年11月27日(金曜日)、第10回がん新薬開発合同シンポジウム+第4回NEXT医療機器開発シンポジウム「Connected Healthcare -境界を越えてつながる開発環境」をオンラインで開催しました。

2010年から毎年開催している「がん新薬合同シンポジウム」の10回目の開催を記念して、「NEXT医療機器開発シンポジウム」との合同開催を企画しました。今年は「Connected Healthcare -境界を越えてつながる開発環境」をテーマに、産官学各方面で精力的に取り組まれている方々をお招きし、ご講演いただきました。

*当日のプログラム、登壇者一覧等の詳細情報および抄録はこちら をご参照ください。

大津敦東病院長の開会挨拶では、国立がん研究センター柏キャンパス(東病院・先端医療開発センター)でのグローバル開発プラットフォームの状況等についてご紹介しました。

第1部「デジタルトランスフォーメーション」では、柏キャンパスを含む、柏の葉エリア(千葉県柏市)における先端的な取り組みについてご紹介しました。また、新型コロナウイルス感染症拡大によって浮き彫りになった日本の医療システムについて、医療法人社団鉄祐会 理事長の武藤真祐氏にご講演いただきました。

次の特別講演は、大津敦東病院長が司会進行を務め、株式会社NTTドコモ ネットワークイノベーション研究所 担当部長の油川 雄司氏をお招きしました。NTTドコモにおける第5世代移動通信システム(5G)の状況とより高度な医療提供を目指した取り組みについてご紹介いただきました。5Gを適用することで、より高度な医療を提供できる可能性があることを強調されました。

午後の部は「がん新薬開発合同シンポジウム」と「NEXT医療機器開発シンポジウム」に分かれ、同時ライブ配信を行いました。
がん新薬開発合同シンポジウムでは、「iPSプラットフォーム」をテーマに、各施設で取り組んでいる再生医療やiPS細胞由来心筋細胞シートの開発状況について、3名の先生方に講演いただきました。

またNEXT医療機器開発シンポジウムでは、研究者・医師・企業それぞれの立場から、「外科・内視鏡領域における情報支援プラットフォーム」に関する発表が行われました。

全体を通して、各演者の質疑応答ではZoomの「Q&A」機能を使用し、視聴者からの質問にリアルタイムで回答しました。
コロナ禍の影響により、初のオンライン開催となりましたが、750名近くの方にご参加いただき新しい形でのシンポジウムを行うことができました。オンラインで長時間に渡る中、多くの方にご参加ご清聴いただき感謝申しあげます。国立がん研究センター東病院は、「世界中のよりよい医療をいち早く患者さんへ届ける」をモットーに、より最適な治療法や有効な新薬・医療機器開発を目指し、国内外の産官学との連携を行ってまいります。