国立がん研究センター 東病院 国立がん研究センター 先端医療開発センター

第12回 がん新薬開発合同シンポジウム+第6回 医療機器開発 シンポジウム「開発環境のパラダイムシフト ~Society 5.0での開発を占う~」を開催

国立がん研究センター東病院と国立がん研究センター先端医療開発センターは、2022年12月16日(金曜日)、第12回がん新薬開発合同シンポジウム+第6回医療機器開発シンポジウム「開発環境のパラダイムシフト~Society5.0での開発を占う~」をオンラインで開催しました。

リアルとバーチャルが融合するSociety5.0の世界観の中での産学連携、また、先制医療・予防医療、AI医療機器/Digital Therapyの最前線のトピックについて、産官学各方面で精力的に取り組まれている方々をお招きし、ご講演いただきました。
*当日のプログラム、登壇者一覧等の詳細情報および抄録はこちら をご参照ください。

大津敦東病院長による開会挨拶に始まり、
冒頭の特別講演「研究からのビジネス展開~BodySharingの場合~」では、琉球大学工学部 教授/H2L.Inc CEOの玉城絵美先生より、BodySharingに関する最新の知見とともに、これまでの研究開発の取り組みについてご講演を頂きました。これまでの視覚・聴覚に加えて、身体感覚を共有することで生まれる新たな世界を垣間見ることが出来る大変興味深い内容であり、医療への応用についても可能性を感じることが出来ました。また、視聴者からも多くの質問が寄せられ、活発な議論が行われました。

  • 研究からのビジネス展開~BodySharingの場合~

    研究からのビジネス展開~BodySharingの場合~
    玉城 絵美(琉球大学 工学部 教授 / H2L, Inc. CEO)

続く第1部「Society 5.0時代の産学連携」では、バイオ医療領域における最新のトピックについて、3名の先生方に講演頂きました。日本のバイオ戦略を支える新しい産学官ネットワークであるGreater Tokyo Biocommunity (GTB)についてご紹介いただき、「学」からは、再生細胞等医薬品開発プラットホームの整備を進める柏の葉エリアについて、「産」からは、代表して帝人より再生医療・細胞医薬品開発におけるCDMOの新しい取り組みをご紹介いただきました。

  • Greater Tokyo Biocommunityが進めるバイオ産業の加速

    Greater Tokyo Biocommunityが進めるバイオ産業の加速
    塚本 芳昭(バイオインダストリー協会 専務理事 / Greater Tokyo Biocommunity 事務局長)

  • 柏の葉キャンパスがけん引する再生細胞等医薬品開発プラットホームの現状と将来

    柏の葉キャンパスがけん引する再生細胞等医薬品開発プラットホームの現状と将来
    土井 俊彦(国立がん研究センター 先端医療開発センター長/橋渡し研究推進センター長)

  • 再生医療・細胞医薬品開発におけるCDMOの新しい取り組み

    再生医療・細胞医薬品開発におけるCDMOの新しい取り組み
    中野 貴之
    (帝人株式会社 帝人グループ理事 コーポレートビジネスインキュベーション部門長補佐 兼 再生医療新事業部長)

第2部第12回がん新薬開発合同シンポジウム「先制医療・予防医療の最前線」では、今後の先制医療・予防医療のコア技術となる可能性が高い分野の第一人者である3名の先生にご登壇いただきました。「産」からは、キヤノンメディカルシステムズ株式会社の西島輝先生より「キャノンの次世代X線CTイメージング技術の臨床応用への期待」、「学」からは、東京大学の鈴木穣先生より「ゲノム関連解析技術の進展と臨床検体解析への応用」、慶應義塾大学の曽我朋義先生より「ハイスループットメタボロミクスの開発と先制医療への応用」についてご講演いただきました。

  • キヤノンの次世代X線CTイメージング技術の臨床応用への期待

    キヤノンの次世代X線CTイメージング技術の臨床応用への期待
    西島 輝(キャノンメディカルシステムズ株式会社 CTMR 事業統括部 CT 開発部システム開発担当 グループ長代理)

  • ゲノム関連解析技術の進展と臨床検体解析への応用

    ゲノム関連解析技術の進展と臨床検体解析への応用
    鈴木 穣(東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授)

  • ハイスループットメタボロミクスの開発と先制医療への応用

    ハイスループットメタボロミクスの開発と先制医療への応用
    曽我 朋義(慶應義塾大学 先端生命科学研究所 教授)

第3部第6回医療機器開発シンポジウム「AIが切り拓く医療4.0」では、AI医療機器開発のホットトピックについて3名の先生方からご講演頂きました。手術領域における社会実装に向けた取り組み、診断領域のAI新医療機器としての社会実装事例、そして保険収載に向けた論点・考え方についてお話頂き、AI医療機器が実際にどのように臨床的・経済的価値を生み出していくのか、具体的で闊達なディスカッションとなりました。

  • NCCが取り組むAI技術を用いた医療機器開発

    NCCが取り組むAI技術を用いた医療機器開発
    伊藤 雅昭(国立がん研究センター東病院 副院長/大腸外科長/医療機器開発推進部門長)

  • スタートアップにおけるAI医療機器開発の現状

    スタートアップにおけるAI医療機器開発の現状
    沖山 翔(アイリス株式会社 代表取締役CEO)

  • 人工知能AI診療の保険収載にむけて

    人工知能AI診療の保険収載にむけて
    井田 正博(内保連外保連合同人工知能診療委員会 座長 / 水戸医療センター放射線科 部長)

長時間にわたるオンライン開催となりましたが、およそ800名の方々にご参加いただき、各講演直後では視聴者からの質問にリアルタイムで回答するなど、大変活発かつ有意義なシンポジウムを行うことができました。本年も多くの方にご参加ご清聴いただき感謝申しあげます。

国立がん研究センター東病院は、「世界中のよりよい医療をいち早く患者さんへ届ける」をモットーに、より最適な治療法や有効な新薬・医療機器開発を目指し、国内外の産官学との連携を行ってまいります。

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